Yoisho Tohoku Project 社員が東日本大震災被災地支援先を訪問!

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2015年7月、社員19名が東日本大震災被災地の支援先を訪問しました。
石巻市、南三陸町、気仙沼市にある3か所の支援先へ行き、現在の状況を伺ったり、活動のお手伝いを行いました。

◆こころスマイルプロジェクト

石巻市では、震災の影響で心にストレスを抱えた子供たちやその親の心のケアを行っている「こころスマイルプロジェクト」を訪問しました。こころスマイルプロジェクトに通っている震災でお子様を亡くされたお母さんが、石巻市の被災地をめぐりながら震災当時の話や現在の心境についてお話してくださいました。お子様を亡くされた話をすることはとてもつらいことだけど、二度とこのようなことを繰り返してほしくない、忘れてほしくない、という気持ちから、お話ししてくださいました。

20150806_1.jpg津波の影響が大きかった地域は人が住むことはできないため、現在は何もない空き地のようになっており、改めて津波の被害の甚大さに言葉を失いました。
そして、復興が進む一方で、家族を亡くした人々の心が癒えることのないことを実感しました。
親が悲しんだり、落ち込んでいると子どもにも影響があります。子どもだけではなく、親の心のケアの必要性も感じました。
また、忘れないでほしい、こうして継続的に来てくれることがうれしい、という言葉が印象的でした。
こころスマイルプロジェクトの活動拠点である、高台にあるこころスマイルハウスでは、通っている子どもたちと触れ合うことができました。

20150806_2.jpg前回3月に開所式で訪問したときから変わって、窓にお花のシールが貼ってあり、さらに明るく楽しい雰囲気になっていました。また、何回か訪問しているなかで、子どもたちや子どもたちのご家族とも話をすることで少しずつ距離が縮まっているような気がします。

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◆のぞみ福祉作業所

南三陸町では、障害をもった人々の自立を支援している「のぞみ福祉作業所」を訪問しました。障害をもった人々が手作りしているハガキを購入し、お客様へのThank youカードとして使用することで支援を行っています。

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震災前は、お菓子の箱の組み立てなどいろいろな仕事を行っていましたが、震災後は事務所が津波で流されてしまい、さらに、仕事を依頼してくれていた企業も被災したことで仕事がなくなってしまいました。しかし、仮設の事務所と、紙漉き機を手に入れることができ、手作りハガキを開始しました。そんなとき、社員がのぞみ福祉作業所と出会い、支援が始まりました。現在では、ハガキのデザインや種類も豊富になり、タオルやキーホルダーなど様々な商品を作って販売しています。

20150806_5.jpg震災直後は月2000円だった障がい者の方々へのお給料は、現在月7500円になったそうです。障がい者の方々の自立支援のため、わたしたちも支援を継続していきます。

20150806_6.jpg◆蔵内之芽組

気仙沼市では、蔵内之芽組という、漁師さん5人組を訪問しました。震災後、海産物を長期保存するための大型冷蔵庫を支援しました。それにより、長期保存が可能となり、通年販売や氷の製造(冷蔵庫がないときは購入していたそうです)が可能となったそうです。

現在は、わかめやホタテ、ホヤなどを育て、販売しています。震災前は個人経営者であった漁師が、震災後は船や道具がなくチームで働くしかなかったことをきっかけに、チームとして働くことの良さを知り、現在も5人で活動しています。ここでは、おもりとして使用する土嚢づくりをお手伝いしました。
10トンの土砂を、2時間かけて309袋の土嚢にしました。
熱い中、とても大変な作業でした。

漁師さんいわく、「私達だけでこの時期1日通して作ったとしたら、200袋位が限界でしょう」とのこと。養殖施設およそ6台分の土嚢作りのお手伝いができました。

20150806_7.jpg◆まとめ
今回の訪問を通し、被災地の現状を知るとともに、今必要とされる支援は何か、自分たちに何ができるのかを、社員ひとりひとりが考えるきっかけとなりました。
今回学んだことを、全社員に共有し、今後も会社全体で被災地に必要な支援は何かを考え、支援活動を実施してまいります。

こころスマイルプロジェクト:
http://kokoro-smile.org/

のぞみ福祉作業所:http://www.miyagi-selp.org/facilities/1725.html

蔵内之芽組:http://kurauchi-no-megumi.jp/